kyo-kurama’s diary

京都に住んで7年目の京都好きです。専門店が好きです。

【雑記】毎日の食事について

ほぼ毎日自炊をするようになって3年以上が経ちます。同棲を始めたことがきっかけで、自分はまだ学生、自分の方が料理が好きだったこともあり料理を担当することになりました。一貫して料理が好きなことに変わりはありませんが、料理をすることが辛くなった時期があったり、考え方が少しづつ変わっていったので、一度整理したいと思いました。

始めてから半年ほどは、献立作りに苦しんでいました。おいしいご飯を食べてほしい、飽きて欲しくない、そういった思いからついつい濃いめの味付けのものが多かったです。

ご飯を作るのが楽しくても、経験があったわけではないのでYouTubeのレシピを参考にしながら作っていました。当時はコロナが流行り始めた頃だったので、多くのチャンネルでレシピが公開され始めた時期でした。料理経験のない自分はアレンジなどもほとんどせず、単品でおいしい(おいしすぎる)ものを求めて料理をしていました。そのせいで、塩分が強かったり油分が多かったりして、今思えば食べ疲れる料理が続いていたと思います。

こういう食生活が良くなさそうだと気づいたのは半年ほど経ってからです。体臭が変わったと指摘されたことで、塩分の摂りすぎではないかと気づきました。また、食費も2人暮らしにしては結構かかるなと思っていました。余り物から考えるのではなくレシピ基準で献立を考えていたので、どうしても新たに購入するものが多かったですし、美味しいことを追求する料理はバターや生クリームなどお金がかかるものが多かったのが原因だと思います。イタリア料理やフランス料理を作りたがってしまったのも大きな要因ですね。

始めてから半年後から2年後の時期は、いわゆる家庭料理を作ることが増えた期間だったと思います。健康のことや食費、料理の工程の多さから以前までの食生活は続けられなくなり、家庭的な料理にシフトしていきました。

今思えばこの時期に料理が上達しそうなものですが、あまり上手くいきませんでした。大きな原因としては、料理に対する考え方が変わっていなかったからだと思います。作るものが洋食から家庭料理に変わったからといって、考え方が変わっていなければそれほど意味がありません。

例えば、レシピベースで献立を作っていれば、相変わらずロスは出やすいし食費も多くかかります。全ての料理を美味しくしたいと思えば、主菜でも副菜でも味付けが濃くなりがちです。結局のところ、美味しい料理を作れるかどうかというよりも考え方や料理に対する向き合い方が重要なんだと思います。

2年後から2年半過ぎの時期は、料理をするのが少し苦痛でした。個人的に忙しい時期ということもありましたし、2年も料理を続けているのにちっとも上達した感じがしないことに嫌になっていました。この時期は作りたいと思うものもあまりなく、献立作りにも時間が掛かっていたのでかなりストレスを感じていました。

2年半過ぎから現在までは1番料理が楽しく、1番上達を感じている期間です。大きな転換点になったのは冷蔵庫が大きくなったことと、胃の不調により油分を抑えるようにしたことです。

冷蔵庫が大きくなったことにより作り置きがしやすくなったり、野菜の保存がしやすくなりました。これによって余り物が見やすくなり、使わなければという意識が高まりました。また、冷却機能が十分になったことで、冷たく食べたいものがしっかり冷えてくれるので同じ料理でも美味しく食べられるようになりました。どちらも本質的ではないかもしれませんが、料理に対するモチベーションや意識を変化させてくれました。

より本質的なのは胃の不調の方かなと思います。油分を抑えようと思ったら和食が良いだろうとなりました。しかし、過去に家庭的な料理を上手くできなかった経験があるので、より深く和食を知ろうとして本やYouTubeをたくさん見ました。そこで学び考えたことで料理が上達したと思います。

まずは和食の特殊性です。他国の文化は油を使う料理が多い一方で、和食では油をあまり使いません。その代わりに旨みを活かした料理が多いです。一例として自分は親子丼が好きなのですが、油は鶏肉が含んでいるもので十分です。一方で旨みは食材や調味料にたくさん含まれているので、美味しく食べることができます。

次に考えたのが、他国の料理を作ることの非効率生です。食の欧米化ということがよく言われますが、外食でもSNSで目にするものでも、和食ではない料理が本当に多いと感じます。それはそれで美味しいのですが、どうしても非効率な部分があります。

例えばイタリア料理を作ろうと思えばオリーブオイルをメインに使うことになりますが、オリーブオイルは日本では高価だと思います。詳しくは分かりませんが、イタリアではオリーブオイルが比較的安価で手に入りやすいからこそイタリアの食文化が形成されたと考えられるので、それを日本で再現するのはどうしても非効率になりやすいと思います。

フランス料理に関しても同じことが言えると思います。フランス料理を作ろうとするといつもバターやワインが出てきます。日本でもそれらを作っているとは言え、フランスに比べれば生産量は少なく、価格も高いことが想像できます。それなのにわざわざ日本でそれらを再現しようとすればコストが高くなるのは当然のことのように思います。

このような非効率を感じて、日本の食材、もっと言えば地元の食材を使った料理が最も自然で、理にかなっていると考えるようになりました。当然バターを使うこともありますし、パスタも常備していますがあくまでもメインは日本のものを使った料理ということです。

書くのが疲れたのでこの辺りで終わりにしますが、現在の食生活は地元の食材や乾物などを活用した和食がベースになっていて、献立作りもあまり苦痛ではなくなっています。うまくいくコツは美味しいものを追求しすぎないことと、和食の心を理解することだと思っています。